ライフプランと相談!注文住宅を建てるベストなタイミングって?

いつかは憧れのマイホームを…と考えていても、では実際にいつ住宅購入に動き出す決断をするのかというのは、案外難しいところです。結婚したての早い段階では貯金額や不確定な家族構成が気になる、でも遅すぎると定年までにローンが支払えるのか…考えれば考えるほど悩みは尽きないでしょう。

ましてや注文住宅を建てるとなると、いざという時にマンションのように簡単に引っ越しをしたり、人に貸すわけにはいきません。そこでここでは注文住宅を建てるベストなタイミングについて少し突き詰めて考えてみましょう。マイホーム購入のタイミングを考えるうえで軸となるポイントは2つあります。『子ども』と『お金』です。それぞれについて詳しく解説していきます。

まず子どもに関していえば、『できる前に買うか、できてから買うか』というところから話を始めなければいけません。子どもがいないうちに家を建てるということは、結婚して間もない段階での決断になることが多いと思います。

その場合のメリットとしては、賃貸に住む期間が短くなる分、家賃に無駄なお金を支払わなくてよいこと、そして特に共働きの場合は子どもが産まれてからよりも圧倒的に金銭面で余裕があり、早めの繰り上げ返済なども考えられることが挙げられます。

ただその一方で、子どもが産まれて何らかの事情で妻が退職せざるを得なくなった場合、予定より多く子どもができてしまった場合など、当初の返済計画が家計を苦しめる可能性があるので要注意です。また、思いがけず家族が増えた、あるいは少なかったなどで、間取りや設備などに後々不満を感じる羽目になることもあり得ます。

そして子供ができてから家を建てようという場合も、どの段階で、ということが問題になります。住宅購入のタイミングの目安の1つとして、『子どもが小学校に上がる前』ということが言われています。転校によって子どもが受けるストレスなどを考れば、これは妥当なところでしょう。ただし公立の小学校の場合、幼稚園からの友達が大勢同じ小学校に行くことになるということも少なくありません。したがって、より子どもにとって過ごしやすい環境をと考えるのであれば、集団生活に入る前、子どもが2歳前後ぐらいまでに決断してしまった方がよいでしょう。

次にお金について考えてみましょう。生涯を通したライフプランにおいて、大きなウエイトを占めるのが子どもの養育費と老後の資金、そして住居にかかる費用です。住宅ローンを組む際には、この3つのバランスをよく考えなければいけません。無理な住宅ローンを組めば他の2つに差し支えることは言うまでもないでしょう。

子どもができる前、あるいは小さいうちの早い段階で家を建てるならば、子どもの成長につれて教育にかかる費用が大きくなることを見越した返済計画を立てる必要があります。逆に40歳前後以降の遅めのタイミングでの購入を考えているのであれば、それまでにある程度頭金を貯めて定年後まで住宅ローンを引きずらないような計画を立てることをおすすめします。

注文住宅を建てるのに焦りは禁物です。しっかりライフプランと相談して、ベストなタイミングを見極めましょう。