知らなきゃ損する!注文住宅の補助金やローン控除のこと

注文住宅で家を建てよう!と決意したものの、やはりお金の不安がある…という人は少なくないですよね。一度に出ていく金額の大きさ、住宅ローンを支払っていく期間の長さなどを考えると、それも無理のないことです。

お金の不安を完全に解消することは難しいですが、集中して家づくりに取り組むためには、できる限り心配の種を減らしておきたいものです。そこでここでは、気になるお金の悩み・不安を少しでも軽くするために、注文住宅のお金に関する助成制度について少し詳しくご説明しましょう。

まず補助金についてですが、近年、特に新築住宅に対する補助金の種類は増えてきています。その軸となるのは『エコ』の観点です。電気・ガス・水道などの関する様々な設備について、基準を満たすエコなものを採用すると、その導入に対して補助金が支払われます。

例えば給湯器のエコキュート・エコウィル・エコジョーズ、あるいは太陽光発電システム、家庭用の電気生ごみ処理機などがその対象になります。またその他にも、高気密・高断熱住宅に対する補助金、2世帯住宅取得の助成金など、新築住宅に対する補助金制度は複数あります。国だけでなく、県や市などの自治体が独自に設定しているものも多いので、注文住宅の新築を考える際には必ずチェックするようにしてください。

もう1つ、忘れてはいけないのがローン控除です。住宅ローンを組んで住宅購入・増改築などをした際に、必要要件を満たせば一定期間所得税から決められた額が還付されるというのがその大まかな仕組みです。もともとは平成25年までで終了の予定でしたが、税制改正によって4年の延長が決まり、平成29年までは適用が続くことになりました。

適用開始年度によって、その控除額や適用期間は少なからず異なるのですが、現状では住宅ローンの支払い開始から10年間、ローン残高の1%に当たる金額が還付されるということになっています。対象となる上限額は4千万円ですが、長期優良住宅の場合は5千万円まで上限が上がります。つまり、10年間で最大400万円、あるいは500万円のお金が返ってくるというわけです。

ただし、支払った所得税以上の金額は当然返ってきません。また、ローン残高が減るにつれて控除額も減っていくことになります。繰り越し返済などでローン残高を大幅に減らせば、それに合わせて控除額も当初の予定よりは少なくなります。上記の最大額の控除が受けられるのは、支払いから10年たってもローン残高が4千万円、ないし5千万円あるという場合です。

ちなみに補足として長期優良住宅についても説明をしておきましょう。長期優良住宅というのは、長期優良住宅普及促進法によって定められた複数の基準を満たす住宅です。その名の通り、長期間の保持に耐えうる品質を持つとされています。建築時のコストは通常の住宅に比べると2割ほど高くなりますが、長い目で見れば維持費用は低く抑えられると考えられます。上記のような優遇制度があるのも魅力です。

家を建てるとなると、建築費用はもちろんのこと、完成して住み始めてからも固定資産税や維持・リフォーム費用など少なくないお金がかかることになります。補助金やローン控除をしっかり活用して、金銭面の損を少しでも減らしましょう。