初期投資で決まる!?本当の意味でエコな住宅の作り方

今の時代、せっかく注文住宅を建てるなら、やっぱりエコな家にしたい!と考える人も多いのではないでしょうか?無駄なエネルギーを使わない省エネ・エコ住宅は自然にもお財布にも優しい理想の住宅ですよね。

でも1つ気を付けてほしいのが、エコを重視するあまりに住んでいる人の不便や不安が増えてしまうことです。それではいくらエネルギーを節約できても、本当の意味でエコな我が家であるとは言えません。エコ住宅を名乗るからには、我慢や無理をすることなく、快適&スマートにエコな暮らしを実現することが目標です。そこでここでは、我が家をエコ住宅にするための、家づくりのポイントをご紹介します。

一番大切なのは、家の外側と内側、療法から省エネを考えることです。住宅のエネルギー消費について考えるとき、ついつい明確に電気やガスを消費する設備機器に目が行ってしまいがちです。もちろん、より電気消費量の少ない家電やより熱効率の良い『エコキュート』『エコジョーズ』などの給湯器を選ぶことはエコ住宅には欠かせません。

ただ、どんなに性能の良い設備を使っていても、入れ物が悪ければその意味は半減してしまうのです。外壁や屋根に加えて、窓やドアといった開口部の断熱性は、そういう意味ではとても重要です。目に見えにくい部分なのでコストカットの対象になりがちですが、しっかりお金をかけることをおすすめします。

また、熱効率という観点から見ると、間取りの取り方も決して軽く考えてはいけません。人気の吹き抜けやリビング階段は、熱効率の観点から考えると冬場の温かい空気をリビングから逃がしてしまうなど、デメリットもあります。気候の変化に伴う空調にかかる費用は、家庭の光熱費の中でも少なくない割合を占めるものです。省エネ家電を取り入れると同時に、熱効率を上げる工夫をすることで、その性能を最大限活用しましょう。

エコ住宅にしたいけど、あまり手間をかけたり難しいことを考えるのは気が進まない…という人には、昨今各種ハウスメーカーで取り扱いが急増しているスマートハウスがおすすめです。スマートハウスとは、ITの力で自らエネルギーを家庭内で効率よく使えるように工夫する家のことです。

単純に家庭内での無駄な電気使用を減らすだけでなく、太陽光な発電システムなどの発電設備によってエネルギーを創出し、リチウムイオン蓄電池などの装置によって余った電気を貯めこむという3方向からの働きかけが主流です。さらに家庭内のエネルギーを集中管理するHEMSというシステムが併用されます。

こうして具体的に方法を挙げてみると、省エネ・エコ住宅をつくるには通常よりも初期投資が多く必要になる可能性が高いことわかると思います。したがって、無理にすべてを取り入れようとするのはあまり賢明な行動であるとは言えません。

しかしその一方で、ランニングコストは確実に抑えられます。また、自治体や電気・ガス会社などによってはエコな設備やシステム、あるいは住宅自体に対して補助金や割引などの優遇措置を設けているところも少なくありません。そうした兼ね合いも考えて、ぜひバランスの取れたエコ住宅の実現を目指してみてください。