どう進む?どのくらいかかる?注文住宅づくりの流れ徹底解説

いつかは注文住宅でマイホームを建てたい!と考えていても、いざ実際に着手しようと思うとまず何から始めたらいいのかよくわからない…という人も多いのではないでしょうか?また、お子様の学校の事情などで区切りの良い時期に引っ越しできるようにしたいのであれば、それに合わせて行動をスタートしなければなりません。そのためには、注文住宅の建築に必要な期間を知っておく必要があるでしょう。ここではそんな、案外知らない注文住宅づくりの流れについて徹底的に解説していこうと思います。

当たり前のことですが、家をつくるためには土地が必要です。したがって注文住宅をつくろうという場合、多くの人は土地探しから取り掛かることになります。この土地探しというのがなかなか簡単なことではなく、希望の条件と予算のバランスが取れるベストな土地と出会うことができるかどうかは本当に運次第という部分も少なくありません。運が良ければ探し始めてすぐに見つけることができますが、人によっては土地探しだけで数年かかってしまう人もいます。

そして土地の目星がついたら、今度は施工業者を決めなければなりません。というのも、ほとんどの宅地向けの土地は購入後近々で住宅の建築に取り掛かることが条件となっています。したがって土地購入前の段階で施工業者を正式に決めておく必要があるのです。したがって業者探しは土地探しと並行して積極的に進めておくことをおすすめします。土地は流れ者ですから、目当ての土地が見つかったらすぐに契約に取り掛かれる状態にしておくことが望ましいのです。

土地の契約を進めるとのほぼ同時に、施工業者との仕様打ち合わせに入ります。外装や間取り、設備機器・電気関係の配置など、ほとんどのことはこの段階で決定することになります。そしてここで初めて住宅の工事請負契約を交わすわけです。ここまででだいたい1,2か月程度はみておきましょう。この契約後も内装・外装・設備機器などの色や材質、後付のカーテン・照明などの細かな仕様を変更することはできますが、大掛かりな間取りや設備グレードの変更は予算の大幅アップにつながるので避けた方が賢明です。

この段階で注文住宅の建築にかかる費用というのはほぼ確定するので、住宅ローンの申し込みをすることになります。というのも、施工を請け負うハウスメーカーなどのほとんどは着工前の段階で建築費用の3分の1程度を支払う取り決めをしています。したがって少し早く感じるかもしれませんが、このタイミングでの住宅ローン借り入れとなるわけです。住宅ローンの審査から実際に借入ができるまで金融機関によっては2週間くらいかかることもあります。

そしていよいよ着工です。だいたいは整地と必要があれば地盤改良で2週間程度を要します。そして地鎮祭を済ませ、基礎から取り掛かるわけです。一般的な木造住宅であれば鉄筋のベタ基礎打ちから上棟まで1か月、外装と内装に1か月、さらに仕上げと危機取り付けで1か月と、だいたい3か月ほどで住宅としては完成します。そこから立ち会い検査を済ませ、ついに引き渡しとなるのです。

以上が注文住宅の取り掛かりから完成までの流れです。スムーズに行けば半年ほどで家が建つ計算になります。もちろん、仕様が決まらなくて打ち合わせの回数が増えたり、構造が複雑で建築の手間がかかったりなどということがあれば、もっと時間がかかってしまいます。1つの目安として、ぜひ参考にしてください。