ケチると後悔するかも!?水回り設備選び虎の巻

注文住宅で家を建てるとき、決めなければいけないこと、考えなければいけないことの多さに圧倒されてしまう人も少なくないでしょう。そんな数多くの決定を迫られる中で、いちばん力を入れるべきところというのは何だと思いますか?私に言わせればそれは、おしゃれな外観でもなく、統一感のある内装・インテリアでもなく、水回り設備です。

水回り設備とはすなわち、お風呂、洗面、キッチン、トイレを指します。人が毎日生活していく中で、これらの水回り設備と全くかかわらない日というのは、一日たりともありません。水回り設備の充実度がそのまま生活の充実度を左右しかねない力を持っているといっても過言ではないでしょう。ここではそんな大事な水回り設備選びで失敗しないための、重視すべきポイントを大事な順に3つご紹介します。

まず1つ目は、掃除のしやすさです。水回りというのは、とにかく汚れやすい場所です。水垢やカビ、排水溝といった共通の汚れに加えて、キッチンの調理汚れ、トイレの尿はね、お風呂の皮脂汚れなど挙げればきりがありません。床にたまるほこりなどと違ってべたつきやニオイのあるそれらを掃除するのはとても憂鬱なものですよね。そこで水回りを選ぶ際には、汚れが付きにくいこと、付いた汚れを落としやすいこと、というのが何よりも重要になります。

2つ目は使い勝手の良さです。上でも述べたとおり、水回り設備というのは基本的に毎日必ず使うところです。したがって使いにくかったり、快適な空間でなかったりすると非常にストレスになってしまいます。間取りを考えるうえでの生活動線でも水回りのつながりの良さは特に重視すべきところですし、キッチンやお風呂といった空間自体が比較的広い水回りではその内部での動線も軽く考えてはいけません。

3つ目は節約・エコの観点です。繰り返しになりますが毎日必ず使う水回り設備は、日々大量の水と場合によっては電気を消費します。この消費を仕方ないものと考えてはいけません。最近では水回り設備関連の会社の節水競争は過熱しており、新しいものほどより節水でエコ商品になってきているのです。例えばトイレなどは、10年以上前と比べると一度に使う水の量は10リットル近くも違うこともあります。こうした節水商品を選ぶかどうかということが、毎月の水道代に少なからず影響を与えるのです。

以上が水回り設備を選ぶうえで最重要となる条件です。デザインがどうか、インテリアとしての調和がどうかというのは、正直なところこの条件を満たしていて初めて考えられるところでしょう。どんなにおしゃれでスタイリッシュでも、汚れやすい・使いにくい・水の無駄が多いの3拍子揃ってしまえば美しい水回りとは言えませんよね。

これらの3つの条件を満たすものを選ぼうと思うと、コスト面ではやはり少し高めになってしまいます。しかし長い目で見れば、間違いなく初期投資にお金をかけておいた方がお得になると断言できる部分です。ぜひ3つの条件をよく考えて、後悔のない水回り設備選びをしてください。