完璧な家に欠かせない!見落としがちな外構プランニングのコツ

更地に注文住宅で家を建てるとなると、やはり庭づくりにもこだわりたいという方は少なくないと思います。草花あふれる緑の多い庭、家族や友人が集まれる空間、はたまたペットや子供が思いっきり遊べる場所…など、家と同じように庭に対しても考えれば考えるだけ希望はふくらんでいくものでしょう。

しかし庭づくりというのも案外簡単なものではありません。土地の特性や状況を考えずに理想だけを当てはめても、思い描いた通りの庭にはなかなかなりませんし、予算も思った以上にかかってしまうことがあります。そこでここでは、案外見落としがちな外構プランニングのコツについて、詳しくご紹介していきましょう。

まず庭づくりの第一歩として非常に重要なのがゾーニングと呼ばれる作業です。ゾーニングとは、道路や隣接地との関係、日当たり、空間の広さなど様々な条件をチェックして庭をいくつかの空間に分け、それぞれに役割を振り分けることです。基本となるのは、一番広くとり目的に合わせて活用できるメインガーデン、家事などの作業用スペースになるサービスヤード、駐車場や道路から玄関までの通り道となるアプローチの3つです。

これらの役割を適切に当てはめるためには、やはり現地に赴いてしっかりと確認する必要があります。例えばメインガーデンにバーベキューなどができるようなデッキなどを設けたいと考えている場合、日中の日当たりはもちろんのこと、プライバシー面の確認も非常に重要です。道路から丸見えだったり、隣家と近接しすぎている場合、一目が気になるのはもちろん、ご近所からの苦情の原因にもなりかねません。

また、アプローチを設ける際には、プライバシー・防犯には十分注意する、いわゆるお勝手のような役割を持つサービスヤードはゴミ出しなどの家事動線を妨げない場所に設けるなど、役割に合わせた配置をよく考えましょう。ベストな配置にするためには、できれば朝・昼・晩と違う時間帯で現場を訪れて状況や日当たりなどを確認することが大切です。

もう1つ庭づくりを考えるうえで気を付けなければいけないのが、維持に関することです。庭というのは、当たり前のことですが基本的には雨ざらしの状況です。また、観賞用に草木を植えれば、それは植えたままの状態でいつまでも不変のものではありませんし、放っておけば雑草も生えてきます。特に共働き家庭や子育て世帯はなかなか庭の手入れに使う時間をとるのは難しいこともあるでしょう。

したがって外構プランを考える際には、希望や理想だけでなく、その後の維持のしやすさについてもきちんと考慮にいれておく必要があります。例を挙げると、雑草が生えにくいように土の出る部分は最低限にする、草木は手入れのしやすさを第一に考えて選ぶ、ウッドデッキは傷みにくい人工木にするなどが対策として考えられます。

建物や周囲の風景と調和する美しい庭は、大切な我が家を一層素晴らしいものに見せます。ぜひ外構プランニングのコツをしっかりおさえて、最高の庭を作り上げましょう。