ずっと住む場所だから…まずはここから!ベストな土地の選び方

注文住宅の建築を考える際、親から受け継いだ土地があるから…という幸運な人ももちろんいると思います。しかしその一方で土地探しから始めるという人も少なくありません。土地というのは住宅同様安い買い物ではないですし、一度購入したら長く住み続けていくことになります。また、不動産としての資産価値というものも忘れてはいけません。そう考えると、ある意味では住宅づくりよりも土地探しというのは重要ということもできます。

ですが土地を探すというのもまた人生においてそう何度もあることではありません。いざ我が家にふさわしい土地を…と思っても、いったいどうやって探せばいいのか、最終的な決断をどのように下せばいいのか、わからないことだらけではないでしょうか?ここではそんな注文住宅建築に向けてのベストな土地の選び方についてご紹介します。

まずは土地購入の一般的な流れから解説していきましょう。土地を探すとき、ネットなどの情報を見て自分で探すという方法もありますが、どうしても情報量には限りがあり、なかなか自力でベストな土地を見つけるというのは簡単なことではありません。そこで頼りになるのはやはり不動産仲介業者などの専門家です。不動産業者に予算や広さ、立地条件などの希望を伝え、いくつかの候補を出してもらいます。そして気になるところを実際に見に行って、OKならば最終決定に至るわけです。

文字にすると至極簡単そうに感じられますよね。実際、土地購入の流れ自体はそう複雑なものではないのです。面倒な手続きもほとんどは不動産仲介業者に任せることができます。したがって購入者であるあなたが頭を悩ませるべきことはただ1つ、より良い土地を選ぶことです。ベストな土地を選ぶためには、大事なポイントが2つあります。

まず1つは、予算を含めた土地の希望条件をきちんと決めておくことです。これから何十年と住み続けて言うことになる場所ですから、希望というか理想というのは当然あると思います。広さや交通の便の良さ、日当たり、隣接する土地や徒歩圏内の施設などの周辺環境…気になることを挙げれば枚挙に暇がありません。

しかし残念ながら、たいていの人にとって予算というのは無限なものではないのです。そこで大切なのが、条件に優先順位をつけ、これだけは譲れないというものをはっきりさせておくことです。また、それぞれの条件について『このくらいまでなら』という許容範囲を考えておくこともおすすめします。

2つ目は仲介業者選びをおろそかにしないことです。不動産の仲介業者には大きく分けて3つのタイプがあります。全国的に拠点を持つ大手業者、特定の地域に数多くの拠点を置いている中堅業者、そして個人で古くからやっているような地場の中小業者です。

情報力でいえばやはり大手業者が一番ですが、中堅業者も極限られた地域に関しては強力な情報網を持っています。また地場の中小業者では他では見つからないような掘り出し物物件が出てくることもあります。担当者の営業力に関しては、個人の差が出てくることも多いですが、やはり大手になるほどビジネスライクな部分はあるようです。

土地は縁ものと言います。探し始めてすぐに理想的な土地と出会うこともあれば、何十年探してもこれという土地が見つからないこともあるのです。そうした中でできるだけ早くベストな土地を見つけるために、抑えるべきポイントはしっかりおさえておきましょう。