お悩み解決!暮らしやすい間取り3つのチェックポイント

注文住宅をつくるうえで一番のメリットといえば、間取りや設備を自由に設定できることだと考える人も多いのではないでしょうか?マンションや建売住宅ではできない、自分らしい、我が家ならではの空間を作り上げることを考えれば、自然と心は弾むというものです。ただその一方で、自由だからこその難しさというのもまた出てきてしまいます。

図面を見ているときは『これがベストだ!』と思っていたのに、いざ暮らしてみたら思いがけない不満が…というのは注文住宅においては珍しいことではありません。でも失敗したと思っても簡単には建て直すわけにはいかないのが家というものです。そこでここでは、そんな間取りの失敗を未然に防ぎ、暮らしやすい我が家をつくるための3つのチェックポイントをご紹介しましょう。

1つ目は生活動線とプライバシーの問題です。朝起きてから寝るまで、家族それぞれが家の中で様々な動きをします。間取りによってはこれがスムーズにいかず、住み続けているとストレスになってしまうことがあるのです。特に家事をメインでする奥様の動線というのは非常に重要です。キッチンの中だけでも、キッチン本体と冷蔵庫や収納との配置が違うだけで、作業効率というのは全然変わってきます。また、広い視点で見れば洗濯機のおいてある洗面所と物干し場が遠いなども問題になりやすい部分です。

プライバシーに関していえば、最近では家族が常に顔を合わせられるオープンな間取りというものが人気を集めています。しかしたとえ家族であっても、最低限のプライバシー、1人になりたい時になれる空間というものが全く必要がないとは言えないでしょう。例えば仕事で疲れたお父さんが自分の時間を持てる書斎スペース、思春期の娘が誰にも邪魔されずに過ごせる子ども部屋など、小さな空間でもよいのでプライバシーの確保を考えてみることをおすすめします。

2つ目は風や光、熱効率などの自然との兼ね合いです。最近の住宅性能の向上は目覚ましく、高気密・高断熱の1年中快適に暮らせる家が当たり前になってきています。しかしそんな中でも風通しや光の入り具合などの自然の取り入れ方、空調を無駄なく活用する熱効率などを考えることは、居心地の良い我が家をつくるためには欠かせないことです。

窓の配置を決める際には、風が通りやすいように対角線上を意識し、なおかつ冬の日差しを取り込み、夏の日差しを避けられるような工夫を凝らしてみましょう。また、家を広々と見せると人気の吹き抜けやリビング階段ですが、特に冬場の暖房効率が気になるところです。床暖房を取り入れるなどの対策が必要になるでしょう。

最後の3つ目は、最終的に家具を配置し、すべてのものを収納しなければならないということを意識した間取りにすることです。いざ引っ越してみたら、窓や建具との兼ね合いで家具が思ったように置けない、収納が足りずせっかく広めにとったリビングにものがあふれてしまった…などというのは、注文住宅を建てた人の失敗談としてよく聞く話です。図面上では本当になんとでもなるように感じてしまいがちですが、特にあとからではどうにもできない収納に関してはよくよく余裕を見ておくようにしてください。

以上の3つのポイントが、注文住宅の間取りを考えるうえで基本ともいえるところです。これらを踏まえて、最高の間取りを考えましょう。