土地・建物だけじゃない!意外と知らない注文住宅建築費用のこと

マイホームを手に入れるというのは、人生の中でも大きな出来事の1つです。ましてや注文住宅となれば、その楽しみや喜びは一層強く、夢も膨らむことと思います。とはいえやはり気になるのは、お金のことですよね。『家を買う』というと、建物プラス場合によっては土地の費用だけで予算を組んでしまいがちですが、注文住宅を建てようという時にはそれでは計算が合いません。

何もない土地に1から住宅を建てるの注文住宅の場合、マンションや建売住宅を購入するのとは全く異なる費用が発生します。それを度外視して土地・建物の予算設定を考えてしまうと、最終的に驚くほどの予算オーバーになってしまうことも十分にあり得るのです。ここではそんな土地・建物以外の注文住宅建築費用について詳しくご説明します。

まず土地を購入する場合にかかる費用について考えてみましょう。土地を購入する際に、その土地の持ち主と直接交渉をするということは基本的にはありません。不動産業者を間に入れて購入手続きや交渉を進めることがほとんどです。そうすると、間に入って仲介業を行った不動産業者に対して仲介手数料というものが発生します。その金額は法律で定められており、土地の取引額の3%プラス6万円です。例えば2000万円の土地を購入すると考えると、実に66万円の費用が別途発生するのです。

建物に関しても、本体価格だけで考えるのは危険です。ハウスメーカーなどのある程度仕様が決まっているところならともかく、地場の工務店や設計事務所などに依頼するとなると、建物代とは別に設計料というものが発生することがあります。だいたい10%前後ですが、実績・知名度のある設計事務所などでは25%近くとられることもあります。

また、土地・建物それぞれの登記手続きや建物の行政への確認申請が必要になるので、その費用も考えておいてください。土地や建物の広さ・規模などにもよりますが、合わせると50万円近くかかることがあります。

いざ建物を建てるとなると、まずは地盤調査が必要です。調査費用だけでだいたい10万円くらいかかり、さらに地盤改良が必要となるとまた数十万円の費用が発生してきます。また、まったくの更地を購入すると、インフラ設備は通っていないことがほとんどです。給排水設備やガス・電気など配線を整えるのに、だいたい100万円近くかかることもあります。

そしてせっかくのマイホームをより理想に近いものにするためには、インテリアや外構といったことも考えておかなければいけません。インテリアに関してはもともと手持ちのものを利用すれば予算はある程度おさえることができます。しかし、間取りや窓のサイズに合わせたカーテン・照明など最低限必要なものだけでも、20万円近くは見ておいた方が安全です。外構については庭の広さや設備、頼む業者によって非常に幅がありますが、最低でも50万円以上は覚悟しておいてください。こだわれば数百万円とかかることも珍しくありません。

さらに地震や火災などの各種保険、ローンを組むための諸費用なども考えなければいけません。これらの土地・建物以外の費用をすべて合わせると、数百万円から場合によっては一千万円近くかかることも十分にあり得ます。くれぐれも事前にしっかりすべての費用を把握して、余裕のある予算設定を心がけてください。