まかせっきりは危険!?知って得する建築現場とのかかわり方

何度も打ち合わせをして納得のいく仕様を作り上げ、ついにこれで着工!と決まった時の達成感というのは注文住宅ならではの喜びの1つです。でもそこで『もうあとは建てるだけ』と安心しきって完成を待つだけ、現場は施工側にまかせっきりというのはあまり良いことではありません。

実際に作業中の現場を訪れて施工の様子を確認できることも注文住宅の大きなメリットです。工事が始まってからもできるだけこまめに現場を訪れて、作業の進み具合を確認するのが望ましいでしょう。それも、ただ単に『前回よりも進んでいる』ということを見るだけではあまり意味がありません。そこでここでは知って得する注文住宅の建築現場とのかかわり方をこっそり教えちゃいます。

一般的な木造住宅の建築はコンクリの基礎打ちから始まり、一気に土台作りから上棟、そして屋根葺き、外装・内装と進んでいきます。少なくともこの段階ごとに現場を訪れ、図面と照らし合わせながら確認するのがおすすめです。というのも、家づくりというのは結局のところ大工さん・職人さんの手作業ですから、どこでミスが出ないとも限りません。しかも、現場の担当者とは直接打ち合わせをする機会というのは基本的にないので、行き違いが生じやすいのです。

そこでまめにチェックをし、万が一図面通りではないというところを発見した場合には、現場の職人さんや、言いにくければ後日施工側の営業担当に伝えましょう。早い段階で指摘することで、『完成してみたら間違っていた』というがっかりな展開になるのを防ぐことができます。そういったミスの確認と、記録・記念の意味も含めて、現場には必ずカメラか場合によってはビデオを持っていき、全景や気になるところはデータとして残しておくのがよいでしょう。

ちなみに案外大事なのが、現場を訪れた際の職人さんとの接し方です。現場を訪れる際、黙って入り込んで勝手に写真や動画を撮って帰っていくというのは、いくら自分の家とはいえあまりほめられた態度ではありません。

現場によっては、ヘルメットをかぶることが義務付けられていることも多いですし、作業を妨げてしまうことになりかねません。やはり現場の職人さんや大工さんにはきちんと挨拶をし、作業の邪魔にならないように心がけて行動することが大切です。特に外壁周りの足場や2階への階段代わりの梯子を上るときは、現場の人に一言確認を取った方がよいでしょう。

また、これはよく言われていることですが現場を訪れる際には職人さん・大工さんに差し入れを持っていくことをおすすめします。猛暑の夏も寒い冬も吹きさらしに近いような現場で作業をする人たちには差し入れがとても喜ばれます。もちろん、差し入れの有無で出来栄えが変わるようでは困りますが、人情としてあった方がよいというのは事実です。

生ものや食事などは現場の環境によっては食中毒の危険があるので、避けた方が無難です。やはり一番間違いないのは、筆者の経験上缶コーヒーです。人数分でいくつか種類を用意して、お昼の休憩中などであれば直接渡し、作業中は邪魔にならないところにおいて一声かけておきましょう。

こうして現場とコミュニケーションをとりながら工事の進捗を見守っていくことで、より我が家への愛着も強くなります。ぜひこの記事を参考にして現場と積極的にかかわりながら、工事期間を楽しんでください。